目先の作業がひと段落したので、次は1964年式のVNB。
普段50年代60年代の車両修理のお引き受けはしていません。
こちらのオーナーはいつもツーリングをご一緒している仲ですし、他のベスパの整備でもお付き合いが長いので。
不具合のあったスピードメーターは、日本計器サービスから戻りました。
あとはメーターケーブルを新しくして取り付け。
本題のエンジン不調ですが、どうも近距離では症状が出ないとの事。
イベントなどで都内を1時間程走ると、エンジンストールからの始動困難の症状との事です。
熱を持つと、なのでコイルなど点火系を疑います。
燃料系は点検済み。
部品も揃ったので、ステーターコイルを外して各部点検をしながら交換。
特徴的な点火コイル。
エンジンケース外に設置されることが多い昇圧コイルですが、こちらはフライホイール内で発電、高圧まで。
なので、ハイテンションコードはここからスタート。
問題は1時間乗らないと症状が出ないとの事。
それなら1時間試走して問題がなければOKかと言うと、安心して車両を引き渡すには2時間乗って大丈夫でしたと言いたい。
今週気温が少しでも高い日を狙って、宮ケ瀬から道志道で2時間連続試走の予定。
駆動系のメンテナンスでお預かりのLXは日帰り修理でした。
日帰りと言うとか、お預かり1時間半での作業。
走行約一万キロですが、冷間時にキュルキュルとの異音があるそう。
ドライブベルトにウェイトローラー、スライドブロックを交換。
クラッチベルの清掃とセンターナットの増し締めも。
ベルトが1ミリ減っていたのは予想外。