お昼ごろお預かりしました。

ベスパPX200。

PXなので分離給油の車両ですが、ステップにオイルが染み出てますね。
オイルタンクかオイルの覗き窓かなと思い、タンクを外しました。

結果的にはオイルホースの劣化で、ホースの亀裂からのオイル漏れです。

ガソリンホースも硬化していたので、オイルホースと合わせて交換しました。
長年の滲みがあったガソリンコックとインテークゴムも交換して、修理完了です。
フレーム内に溜まっているオイルがあると思うので、しばらくはステップに染み出ると思いますが、じきに止まりますので、様子を見て頂ければと思います。
こちらは引き続きAPE。

シリンダー交換が終わり、お次はステーターコイルの配線修理。

バッテリーが充電されない、他幾つかの症状がありましたが、引き抜いた配線には怪しい個所が何か所かありました。

ポイントは最近交換されたそうなので、配線の引き直しとコンデンサーの交換。
あと灯火類が安定しなかった原因には、メインスイッチの不良もありました。
こちらのAPEは6Vバッテリー装備で、メインキーも5段式。
パーキングにキーOFF、そこからキーONになりポジションで、その次がヘッドライト。
メインキーも修理し、すべて正常に動作するようになってます。
バッテリーへの充電電圧も回復です。

ご要望のあったワイパーモーターも修理しようと分解するものの、こちらは錆がひどく、コイルが固着。
機会をみて交換が必要そうです。

キャブレターにエアクリーナーを固定するネジは折れていましたが、無事に救出。
5ミリのボルトがたびたび折れるそうなので、ただ今対策作業中。

こちらもご要望があった前後ブレーキの調整。
コーザなどと同じで油圧のドラムブレーキなので、ドラムとブレーキシューの隙間を調整する必要があります。
そうしないと、ブレーキペダルを3回踏んで、ようやく通常のブレーキのタッチなんてことになります。

調整と合わせてブレーキラインのエア抜きも、と思いましたが、ブレーキフルードの状態があまりに良くなかったので、そのままブレーキフルードは交換しました。
タイヤも交換も終わり、明日試走予定。
各部タッチも良くなって試走も楽しみです。