エンジン不調でご来店はベスパ50s。
点火系が原因は間違いないですが、ポイントコンデンサー周りを見直しても改善しないのでお預かり。
クランクシャフトのオイルシールが見た事ないほど飛び出していたけど、交換しても症状は変わらず。
テスト用イグニッションコイルに交換しても相変わらずの不調。
もはやチャージコイルしかない。
再生産前の車両と言う事もあって、チャージコイル交換の過程で配線の劣化も見つかる。
結局全部作業という流れ。
簡単にですが、50sの故障診断の進め方。
加速しない、加速時にギクシャクするなど何でもいいんですがエンジンが不調になった場合。
症状が出た時に走りながらチョークを引いてみる。
これで瞬間的にでも症状が改善すれば燃料系の不具合、変化がなければ点火系の不具合の可能性。
燃料系ならキャブレターの整備に進み、点火系ならプラグにプラグキャップとプラグコード。
次はポイントにコンデンサー。
次はイグニッションコイルを疑います。
それでもまだ改善しない場合、今回交換したチャージコイルへと続きます。
手間は掛かりますが、これでも最短距離での修理。
暑い中の試走で無事修理完了でした。
先月もMTM氏ご令嬢の50sで、やはりチャージコイル不良でした。
あの時はボアアップも同時に作業して、排気量に対して慣れないパイ数のキャブを使ったから若干ハマった。
立て続けにチャージコイル不良を体感すると、何となくチャージコイル不良が肌感覚で分かった気がする。
と言っても点火不良でいきなりチャージコイル交換にはやはりならないので、飽くまで自己満足の感覚の範疇です。