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納車整備 PX150Euro3

納車整備を進めています。

先日ご契約を頂きましたPX150Euro3。

キャブレターにキャブレターケース、オイルポンプを分解。

PXEuro3は新車の状態で混合気の設定が薄いため、アクセルのツキが悪いですね。
各部洗浄と合わせて、スロージェットを交換します。

定盤で各部面を取ります。

キャブレターケースにオイルポンプを組み付け、プラグを外しながらクランキング。

2サイクルオイルの吐出を目視で確認。

ガソリンタンクを外します。

コックの分解清掃と、ガソリンホースを交換。

エンジン反対側、リアブレーキとクラッチを外し、クランクシャフトから駆動されるオイルポンプ駆動ギアの動作点検。

外したクラッチを点検し、クラッチプッシュプレートのスプリングを交換。

クラッチをクランクシャフトに戻し、トルクレンチで固定します。

また週末に引き続き作業です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部品持ち込みでシフトユニット交換ご依頼はNKZさん。

もともと機構的に、長く使うとこの方向のガタは出ますね。

180ラリーなので50年選手。

交換後はカチッとしたシフトフィーリングになりました。
合わせて持ち込まれたクラッチアセンブリも交換し、日帰り修理でした。

ミッションオイル漏れ修理 50s

オイル漏れ修理でお預かり中です。

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ベスパ50s。

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リアタイヤに放射状に飛び散ったミッションオイル。

タイヤに放射状の跡、と言う場合は、ほぼクラッチ周りからのオイル漏れですね。
クラッチカバーを外し、シャフトのOリングを交換します。
ここまで分かり易くちぎれているもの珍しい。

もう一か所ご依頼のあったオイル漏れ箇所は、ミッションオイルのドレンボルト。
締めすぎで、ネジが効きませんね。
こちらはリコイルで修理してあります。

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この時点で一度試走しましたが、お伝え頂いていたようにエンジン不調が確認出来ました。

燃料系のトラブルでしたので、キャブレターを分解清掃。
合わせて外れていた社外エアクリーナーボックスを取り付け、硬化していたガソリンホースを交換。

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今度こそ、二度目の試走でキャブレターを調整し修理完了です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エンジン回転の落ちが悪いんだけど」

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は180ラリーでNKZさん。

抜いたミッションオイルの状態は良かったですね。
一応ドライブ側オイルシールも疑ってみました。

ひとまずキャブレターの調整で改善しましたので、少し乗って様子を見て頂ければと思います。

美味しいタイ焼き、ご馳走さまでした。

引き続き180ラリー

ハンドリングがイマイチ、とご来店のベスパGTS250ie。

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編摩耗していたタイヤを交換しました。

GTSでハンドリングが、という話は珍しくないんですね。
これはほぼフロントタイヤの話なので、指定のフロントタイヤを装着すれば解決します。

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ただ道路は排水の関係でかまぼこ型になっているので、左側を多く走る方は右側が減るんですね。

今回のタイヤは中央が残っているので、空気圧が低いまま乗られていたのかと思います。

最低でも、二か月に一度は空気圧の点検が理想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
未だにすっきり解決しない修理車は、お預かり中の180ラリー。

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「あれ?APEなんかやっているからもう終わったかと思っていたら、未解決だったんですね」
とは、TCBさん。

万策尽きた感じもあり、こうなったら旧車に詳しい方にアドバイスを、と一昨日お電話しました。

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走行中は問題なし。
エンジン始動もすんなり。

ただ、エンジン始動がチョーク引かずに始動と、そこだけが気になっています。
頂いたヒントをもとに、再チャレンジ。

お電話、そしてFAXとメールまで頂いて、お忙しい所ありがとうございました。
またご報告します。

レンタル車両、車体編

75ccで、サーキット用レンタル車両制作中。

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なかなかワイルドな外観なので、それに合うように、凹んでいたフロントフェンダーもワイルドに板金。

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純正のレッグシールドモールは、途中で切れていたので外しました。

代わりに台湾ベスパの分割式モールを装着。
ステンレス製っぽいし、転倒にはこちらの方が有効かなと思います。

今日はハンドルパイプの分解整備とワイヤー交換。
ウィンカーレス仕様なので、ハンドルのインナーパイプは抜いてしまいます。
あとは24パイキャブレターに合わせて、スロットルロールはハイスロ加工。

明日続きです。

 

 

 

 

 

 

 
またしても、今日も試走は180ラリー。

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やはり走行には問題なく、順調に20キロの試走を終えました。

ただ、今日もチョークなしの一発始動。
先日キャブレターを整備して、その作業中にガソリンが流れて濃いのかなとも思います。
今日20キロの試走でエンジンの中がカラッとしたと思うので、明日の朝、また始動確認です。

これで改善しなければ、再びフロート室の交換。

レンタル車両エンジン始動

試走を重ねています。

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修理でお預かりの、ベスパ180ラリー。

走行中は至って好調で問題はありません。
ただ、朝一のエンジン始動でチョークを引かずにかかってしまうのが気に入らない。

「エンジンの調子が良くて、朝チョークを引かずにエンジンがかかりますよ」
とたまに耳にするんですが、これは燃料が常に濃い状態で、良い事ではないんですね。

チョークを引いてエンジン始動が正常です。

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キャブレターからのオーバーフローは先日見直したので、あとはフロート、フロートバルブ辺りの問題かなと思います。

ちょっと油面が高いかな?
このフロートバルブは油面調整が出来ないので、別の物に交換します。

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去年の5月に同じ作業をしたので、写真を見直してみました。

やはり油面が違います。

これはMRTさんのPX200FL2だったと思いますが、あの時は朝の始動に5分近く手こずる、燃料の濃い症状でした。
今回はそこまでひどい状態ではないですが、傾向としては同じ燃料の濃い症状。

違うフロート室に替えて、試走と朝の始動を試したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 
お預かりしている修理車優先。
ってことで、何日か作業が止まっていましたが、レンタル75cc車両のエンジンは、本日始動でした。

また苦情が来る前に、この辺でやめておきます。

キャブレターは、いつもはデロルトPHBL24を使っていますが、この車両にはミクニTM24。
フラットキャブレターです。

転がっているのが、これしかなかっただけの話なんですけど。
以前良く使っていたTM24ですが、この仕様にはどんな感じかな?
と楽しみです。