一昨日引き取りに伺いました。
エンジンがかからなくなり、乗らなくなってから3年程経つという50s。
もともと調子があまり良くなかったようなので、そのあたりも念頭において整備します。
ガソリンタンクを外し、キャブレターの点検。
この状態ですでに、エアクリーナーボックスの脱落が確認出来ました。
キャブレターの分解清掃と合わせて、フロートバルブとフロートパッキンの交換、硬化したガソリンホースも交換します。
これでとりあえずはエンジン始動と思いきや、プラグから火花がほとんど飛ばず。
以前ベスパの取り扱いのないバイク店で修理をされたということで、イグニッションコイルは国産の物に交換されていました。汎用性のあるパーツなので問題ではありませんが、確認の為取り外し。
クランクシャフトのオイルシールからの漏れが多く、オイルシールも簡単に抜けましたので、不調だった原因の一つかも知れませんね。
配線は思った以上の痛みでした。
点火の要、ポイントとコンデンサーの交換、配線も新しくしました。
シートの破れがひどかったので、雑巾を敷いて試走。
クラッチの滑りや硬く操作しずらいハンドルパイプ。
そのほかタイヤにブレーキと整備の必要な箇所が分かりましたので、明日お見積りのご連絡をします。
エンジンの不調と共に、シフトチェンジの重さにも長年悩まされたとのことでした。
クラッチやシフトの操作が重たいというのは、乗る上で随分な負担になりますので、この辺りも重点的に整備の予定です。