月: 2010年9月

ようやくエンジン始動

エンジンがかからなくなって引き上げにお伺いしたうちの一台。

P125Xです。

オーナーはエンジンが壊れたのかな?と心配されていましたが、キャブレターにゴミが詰まっただけでした。

キャブレターのO/Hで無事に修理完了です。

そして今日は雨で来客もなく・・・なので、スモールの続きです。

先日キャブレター、スロットルワイヤーがついたので本日はグリップとメーターを。

せっかく丸穴なのでグリップとメーターも古いデザインのものを探しました。

良いなぁと思うパーツが付いている車両はありますが、形になっている車体から良いパーツだけを取るのは罪深い感じがするので、あちらこちら倉庫をあさり探します。

減っているバルブの接点にはんだを盛って、長いこと外れていたヘッドライトを付けます。

そしていよいよ久しぶりのエンジン始動!

キック数回で難なく始動ですが、それにしてもすごい煙。
そういえば長いこと乗らないからとシリンダーにオイルを入れていたのを思い出しました。。。

しばらく空ぶかしをしてみても、まだまだモクモクと続きます。

そういえばこのセッティングで乗っていた時はエアフィルターは付けてなくファンネルだったことを思い出し、ファンネルに交換します。

しばらく乗っていないと思ったより忘れているものですね・・・。
先日のチャンバーを付ける作業の途中に「リアサス」が変わっているのに驚きました。  笑

それでもまだ少しガソリンが濃い感じです。
まぁ何年も乗ってなくていきなり調子出ろ!と言う方が無理かも知れません。

残りの作業ステップのレールをかしめる作業と、フロント「ベスパエンブレム」のかしめを終わらせて、天気が回復次第乗ってみたいと思います。

とっても綺麗な

不安定な天気が続きますが本日は気持ちのよい秋晴れ。
スクーターで出かけたくなる陽気でした。
 
そしてこちらは先日入荷した50s。

再生産まえの車両でしかもワンオーナーです。

整備をしてからブログでご紹介、と思っていましたが、その前に本日ご契約いただきました。

走行距離も少なく3千キロ台。

昔は燃料タンクも車体と同色でした。

それにしてもここまで状態がよいものは珍しいですね。

シートの状態もよく、シートベースには製造年の1980のスタンプ付き。

本日ご契約頂いたツーオーナー目の方も、この車両をとても気に入っていただけたので、おそらくこの状態を維持出来る方と思います。
よい方に巡り合えて一安心。

本日閉店後にベスパの引き上げが2件ということで、今日のブログは車両のご紹介のみでスミマセン。。。。

引き続き

今日はシトシトと降る雨の一日となりました。

普段雨の日はほとんど来客がないので、またまた自分のスモールをと思っていたのですが、思ったより慌ただしく過ぎてゆき日が暮れてからの作業になりました。

車体の方は一人で出来る作業がほぼ終わったので、しばらく乗っていないうちに手放してしまったチャンバーとキャブレターを装着します。

お店に余っているもので使えるチャンバーの選択肢は三つ。
すべて中古ですが、ノーマルかシトーの赤いクラシックチャンバー、そして現代的なスポーツチャンバー。

性能的には間違いなくスポーツチャンバーですが、これと同じものを以前この車両に数年付けていましたし、赤いシトーのチャンバーはまだ付けて走ったことがないということで走って試してみたいのもあり後者にしました。

余談ですが2サイクルはチャンバーと呼び4サイクルはマフラーと呼びますが、これは2サイクルはエンジンの構造上混合気(ガソリンと空気の混ざったもの)が一部燃えないまま排気されてしまいます。
それを少しでも防ぐために排気部分に胃袋のようなチャンバー(部屋)を設けて排気ガスを逆流させ燃えていない混合気の排出を防止するというところからきているそうです。

以前チャンバーを付けていたため「エルボー」を外していたので、リアサスをずらし装着。
点火はポイントからCDIに改造しているため、通常イグニッションコイルが付く位置にCDIをつけてあります。

図らずも雨で外に出していない奥の50sと同系統の雰囲気。
あちらはラージ用のアバルト風を改造して装着しています。

しかし、いざ装着してみると、車体は黄色でタイヤは白、マフラーは赤とおじさんが乗るにしては賑やか過ぎる感じがしますが・・・・・・・。    ^^;
まぁそれでも「なんとなく楽しんでいる」雰囲気もあるからOKにします。。。
  

チャンバーの次はキャブレターですが、以前使っていたのと同じキャブレターを最近中古で入手したのでそれを使います。

以前使っていた時と同じ番数のジェットに交換し車体に装着します。

ここまで来たらもうすぐエンジンがかけられる!のですが。。。
今日は閉店後不動のベスパの引き上げがあるのでここまでとなりました。
また休み明けに作業します。

明日火曜日は定休日となります。

完成させない

以前からツーリングの時にコックの不調の話がでていたIさんの150スタンダード。

本日交換となりました。

さすがに年代物の車両なので、以前の切開手術のあとなどあります。

どこの国の誰がやった作業かは分かりませんが、頑張って直してまた走って楽しんでいたんですね。
ガソリンホースの劣化もあり、コックとホースを交換で終了です。

そして作業のためにリアシートとスペアタイヤを外したところ、
「このシルエットもたまにはいいなぁ!」
ということで、しばらく外して乗ることになりました。

後ろに何も付いていない方がリア周りの美しいデザインが引き立ちます。
でもベスパは二人乗りも楽しいので、シングルシートはそこが悩みどころだったりしますね。

そして昨日フロントフォークとハンドルが付いた私のスモールですが、本日はセンタースタンドとリアブレーキペダルを付ける作業をしました。

これでようやく自立。
おなかの下の箱ともお別れです。

そして今回フロント周りを再塗装のついで丸穴にしたブレーキ。
フレームの穴が丸くなったのでブレーキペダルも旧型のタイプに変更。

以前パーツをメッキに出すときに、勢い余ってこのブレーキペダルもメッキしてしまいました・・・・・。
今見るとちょっとココだけキラリと気恥ずかしい感じもしてきます。  笑

まぁどっちでもいいかということで装着。
気に入らなかったらまた交換します。
なにかやることを残しておいた方がまた楽しめますからね。
レストアやカスタムなどやっているときは楽しくて熱中していても、完成したとたん情熱がなくなって手放してしまう、なんてよくある話。

完成させずに何かやることを残しておいた方がいつまでも楽しめるかもしれません。

丸いパイプのデザインはやはり綺麗です。

明日は何をしましょうか。

遅ればせながら・・・

昨日レッグシールドモールが付いてしまったので・・・・・。

そうなるといよいよフロントフォークを付けたくなります。

ということで、本日はステアリングステムのベアリングを清掃しグリスアップ後フロントフォークの取り付けをしました。
フォークが付いてしまえばハンドルは載せるだけ。
ホーンとスペアタイヤホルダーを付けたところで本日は時間切れに。

数年ぶりに転がる姿になりました。

ここまできたら頑張って、11月のツーリングはこのスモールで!
 

そして話は変わって最近出版されたこちらの書籍。

「べスパ 60年の軌跡」
遅ればせながら数日前に購入しました。

序文より印象に残った文章を少しご紹介します。

急激に変わる流行の中を、社会的な地位に関係なく人をなんとか喜ばせ、60年も生き残ってきた製品は世界を見回してもごくわずかしかない。
それに、ありがたいことに、宝石のように魅力的であっても、ベスパの値段がダイアモンド並みになったことなど一度もなかった。
最後のナットとボルトにいたるまで解体して分析しても、ベスパの長寿の秘密は解き明かせない。
ベスパは本質的にスクーター以上のものなのだ。

タイムマシンが作られることがあるとしたら、その輪郭はベスパの魅力あふれるラインがふさわしいと思う。