VNB続き

同時進行の車両もあるので、本日ET3は作業お休み。

点火系を一通りリフレッシュして、今週こそ宮ケ瀬まで試走と思いながらのびのびになっているVNB。

なかなか試走にたどり着かないのは、ひとつ直すと次の不具合が見つかる連続のため毎週部品待ち。
ガソリンコックはリザーブに回らないし、ガソリンホースも硬化しているから交換のため作業を進めると。

どうやらガソリンで侵される材質らしく、劣化が著しくぽろぽろと崩れていくガソリンコック。
キャブレターのフロート室に溶けたアルミの蓄積物があったのもこれで納得。

60年以上前の車両のパーツが入手出来るだけでもありがたいと思おう。

今回手配したパーツが大丈夫な保証もないので、経過観察は必要になりそう。

ガソリンコックを交換しエンジン始動もいまいちだったのは、キャブレターのセッティング不良。

大幅に薄いスローを補うため、ミクスチャー3回転半戻しでした。
セッティング用ジェットも揃ったので、今週こそ試走に。

作業続き ET3

ステアリングステムが終わったので、次はハンドルパイプ。

何速に入っているか分からない硬さで、抜くのも一苦労でした。

新車時のグリスが長い年月で劣化、硬化した結果の動作の悪さです。

そのため、古いグリスはしっかり清掃。

清掃後にウィンカー保持用インナーパイプと擦り合わせをして、パイプ同士の抵抗をなくします。

オメガグリスで組み付け。

ワイヤーはアウター含め全て交換のご要望。

なかなかの作業量ですが、まだ整備は続きます。

メンテナンス依頼 125ET3

修理でお預かりしました。

ベスパ125ET3。

個人売買で購入後不具合多数とのこと。

キャブレター固定不具合では二次エアー。
エンジンの回転の落ち着きがなく、ホットスタートも苦手なのは二次エアーの症状の特徴。
インテークマニホールド分解のため、エンジンマウントを緩めてエンジンをずらします。

シリンダー右側のパイプ形状の物が、キャブレターとエンジンケースを繋ぐインテークマニホールド。

これです。

インテークマニホールドのガスケットは逆さまに。

接続面を定盤で研磨し、インテークゴムを交換して組み付けます。

フロント周りはフォークを抜きます。

整備前の試走では真っすぐ走りませんでした。

痛みがひどくハンドルがセンター固定。

上下ベアリングとレース総交換。

ご依頼整備は他にもあるので、まだ整備は続きます。

メンテナンス スプリント

メンテナンスでお預かりしています。

150sprint v。

フロントブレーキワイヤーとクラッチワイヤー、アウターも含め交換します。

スロットルワイヤーとシフトワイヤーはハンドルから目的地までほぼストレート。
フロントブレーキとクラッチはレバーの根元まで行っている関係で、ハンドル内で90度折れます。
そのためアウターは傷みやすい。

ご依頼のあった電装系の配線の点検。

CDI化され比較的新しいステーターコイルにコンバートされているのもあって、綺麗な状態です。

フロアまで稼働してしまうリアブレーキペダルの原因はブレーキシューの消耗。

NEWFREN製へ。

スリップサインが出ていたリアタイヤは、今まで装着されていたのと同じS83へ交換。

ミシュランタイヤはまた値上げ。
加えて国内在庫欠品と言う事で、しばらく在庫小が続きます。

今回の作業での交換パーツ類。

アウターは傷みがあり交換時期でした。
本日寒さに負け試走せず。

また試走が終わり次第ご連絡します。

点検作業続き PX125Euro3

メーター取り付けが終わったので24ヶ月点検の続きを。

フロントブレーキキャリパーの分解清掃。

ブレーキフルード交換と合わせてレバーピボットのグリスアップ。

メーターの操作スイッチはここに設置。

キャブレターとオイルポンプの点検と増し締め。

しばらくエンジンを掛けていなかったので、ジェット類は清掃。

クラッチを外して、クランクシャフトから駆動されるオイルポンプ駆動ギアの動作点検。

チューニング車ですが、意外にクラッチはダメージなし。

消耗があったリアブレーキシューはNEWFREN製へ交換。

後は試走で完了の予定。
作業お待たせしました。

明日が雪の予報のため、週末のご来店は本日に集中。
修理車も本日3台お預かりです。

SIPメーター取り付け PX

SIPのスピードメーター取り付けは、普段お断りしています。

今回は押し切られる形で作業する羽目に。

シリンダーヘッドまで配線を通すため、ガソリンタンクを外しサイドパネル固定用のレバー類も一度解除。

メーター取り付けと合わせて24ヶ月点検も。

新車時組み付けのグリスが悪さをするガソリンコック。
分解でスムーズに。

この辺りもワイヤーを通して導き用にし、何本かメーター用配線を通します。

ハンドル内に収めようとすると色々と干渉の可能性があるので、ブラックボックスはノーズカバー内に配置。

こちらは125㏄ですが、150の場合普段ETCのアンテナの設置場所です。

必要な配線類をメーター下まで。

ワイヤーの給油とハンドルパイプのグリスアップも

キーオンでメーターが一度確認の振り切り動作をする今風。

明日か明後日で24ヵ月点検続きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

本日午前にご契約を頂きました。

自店新車販売ワンオーナーの中古車、PX150Euro3のホワイト。

走行は97キロ。
一部補修塗装がこれからなので、2月中の納車を目指して整備と塗装作業を進めます。

点火系修理 VNB

目先の作業がひと段落したので、次は1964年式のVNB。

普段50年代60年代の車両修理のお引き受けはしていません。

こちらのオーナーはいつもツーリングをご一緒している仲ですし、他のベスパの整備でもお付き合いが長いので。

不具合のあったスピードメーターは、日本計器サービスから戻りました。
あとはメーターケーブルを新しくして取り付け。

本題のエンジン不調ですが、どうも近距離では症状が出ないとの事。

イベントなどで都内を1時間程走ると、エンジンストールからの始動困難の症状との事です。
熱を持つと、なのでコイルなど点火系を疑います。
燃料系は点検済み。

部品も揃ったので、ステーターコイルを外して各部点検をしながら交換。

特徴的な点火コイル。

エンジンケース外に設置されることが多い昇圧コイルですが、こちらはフライホイール内で発電、高圧まで。
なので、ハイテンションコードはここからスタート。

問題は1時間乗らないと症状が出ないとの事。
それなら1時間試走して問題がなければOKかと言うと、安心して車両を引き渡すには2時間乗って大丈夫でしたと言いたい。

今週気温が少しでも高い日を狙って、宮ケ瀬から道志道で2時間連続試走の予定。

 

 

 

 

 

 

 

 

駆動系のメンテナンスでお預かりのLXは日帰り修理でした。

日帰りと言うとか、お預かり1時間半での作業。

走行約一万キロですが、冷間時にキュルキュルとの異音があるそう。

ドライブベルトにウェイトローラー、スライドブロックを交換。
クラッチベルの清掃とセンターナットの増し締めも。

ベルトが1ミリ減っていたのは予想外。

遠出 2CV

今週は穏やかな陽気が続いていたこともあって、山梨への用事はこっちで行ってみようかという気分に。

車検の時なんかよりよっぽど真剣な運行前点検。

談合坂の長く続く登りで登坂車線のありがたみを実感。

4速でだんだんと車速が落ちて来て、3速70キロでの運航に。
そしてパチンの音と共に車速が落ちる。

なんてことはない、スチールのアクセルペダルから足の先が外れた音でした。
いつもそこまで踏み込まないから。
ヒヤッとさせないで。

以前4年ほど、おもに高速道路で原因不明のエンジンストールをユーロバンで繰り返し経験しているので、まぁトラブルには慣れてる。

今回シトロエンで遠出してみて分かったのは、車によって気になるポイントが違うんだなということ。

シトロエンは急に止まる気はしない。
全てアナログだしポイント点火だし、多少ふけ上がりが悪くなろうともしばらくは走ってくれる気がする。
ただ止まるんじゃないかの不安はない代わりに、どっか外れるんじゃないか、どっか折れるんじゃないかという思いが頭の中に浮かんだり消えたり。
止まるのも困るけど、折れるのはもっと困るかも。

といいつつ今回は終始順調で、往復240キロリッター20でした。
興味のない人からしたらどうでも良い話で、安心して乗れる車に乗りなよって話です。

放置からの整備 50s

15年放置50s。

ガソリンタンクの錆び取は手間なので、出来れば新しいタンクに交換したいところ。
ビンテージシリーズのタンクは高くないので。

ただ再生産前やせっかく同色にペイントされたタンクは掃除します。

放置車はクラッチ要交換。

ドラムの修正と合わせてブレーキシューの交換。

フロントも同じ作業。

ハンドル周りの整備とワイヤー類の交換。

ウィンカーレス車両なので部品点数少なめです。

こういう時の始動は捨てるプラグが吉。

しばらくエンジンを回したのち、プラグを交換。
本日試走も終えました。

作業お待たせしました。